可能な限り、多くのCCDカメラを配列させることで、一枚の精細な画像を得る。この手法を考えついたとしても、実際に手を動かし、図面を引く技術者は少ない。僅かなくるいもなく、同時に全てのカメラを同じように作動させる必要があるからだ。一見シンプルな方法だが、技術に通じた者であれば、乗り越えるべき課題の多さが容易に想像でき、他の手段を考えるだろう。
アールエフがこの方式にこだわったのは、低価格かつ“フルデジタル”のデジタルX線センサーをつくるため。汎用性の高いCCDカメラを応用することで、原価を抑え、かつ高解像度のレントゲン撮影が可能になった。
デジタルカメラも、アナログカメラも、写真を撮影する仕組みは基本的に同じ。レンズで光を集め、結んだ像を写真として記録する。レントゲン写真を撮影する場合も基本的な仕組みは他のカメラと同じ。デジタルX線センサーNAOMIでは、シンチレータを使って、X線を黄緑色の光(550nm)に変換し、CCDカメラで撮影している。
画像のきめ細やかさを表すのが解像度。デジタルX線センサーNAOMIは、単位面積あたりの解像度が高く、パソコンモニター上で画像を拡大しても、細部にわたる美しさを表現できる。
重なりあった部分を目印に、のりしろとして画をつなぎ合わせているため、ズレや隙間のない、一枚の写真に仕上がる。
(右の図は、Multi CCD Detector方式による撮影のイメージ)
隣り合ったCCDカメラどうしの距離を詰めることで、さらに、解像度の高い画像を取得できるのもMulti CCD Detector方式ならではの特長である。
| NAOMI 70μmタイプ(写真左) | |
|---|---|
| 画素ピッチ | 70μm |
| 撮影エリア (CCD1個あたり) | 44.0(H) × 33.0(V) mm |
| 使用エリア | 36.0(H) × 22.0(V) mm |
| NAOMI 33μmタイプ(写真右) | |
| 画素ピッチ | 33μm |
| 撮影エリア (CCD1個あたり) | 31.0(H) × 23.0(V) mm |
| 使用エリア | 17.0(H) × 17.0(V) mm |